ゲリーニョの米国株買い漁り

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中国新興EVメーカーまとめ(NIO, Xpeng, LI, WM)

 

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NIO EC6 公式twitterより。

こんにちは。

 

株式市場でも新車市場でも「EV」のプレゼンスが大きくなっています。

特にテスラは時価総額でトヨタを抜き、最も価値ある自動車会社となりました。

 

今回はテスラに追従する、新興EVメーカーの動向に注目したいと思います。特に中国には巨大な国内市場と優遇政策をバックに急成長を遂げている企業がいくつもあります。

 

中国の新興EVメーカーの中でも勢いのある4社をまとめました。

NIO(蔚来汽車)

 

今回紹介するメーカーで最も売れています。8月は3965台納車し、昨年同月比で倍です。

専用ステーションの設置が中国内で進んでおり、バッテリー交換が数分で行われるのが特徴です。バッテリー・電力を定額性で提供するBaaS(Battery as a Service)をリリースし、話題を呼びました。

 2019年9月にNYSEにIPO。先日8/7の決算発表で赤字ではあったもののコンセンサス予想をビートし、株価も新高値を記録してノっています。

またNIOはTencentからの出資を多く受けています。BAT(Baidu, Alibaba, Tencent)はそれぞれ新興EVに積極投資しています。

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Xpeng(小鵬汽車)

NVIDIAのAIを搭載し、自動運転技術を強みにしているメーカーです。

こちらも8/27にNasdaqにIPOしました。Alibabaが出資していますが、今年に入ってXiaomiも戦略投資家として迎え入れました。国内外に強力なパートナーがいる点は魅力です。

Li auto(理想汽車)

Li autoの車両は発電機としてエンジンを搭載した、ハイブリッドカーの一種です。

2020第一四半期の売上総利益964万ドルで今回唯一の売上黒字企業であり、CEOはコストに関して「変態的に厳しい方針」をとっていると述べているそう。財務の健全性は魅力ですが、積極的な資金投入が必要な新興メーカーにとっては現時点での財務状況はあまり重要じゃないかもしれません。

主な出資者はバイトダンスと美団で、Nasdaqに7/30にIPOしています。

WM motors(威馬汽車)

 "Weltmeister"というドイツ語のブランドで2018年からEVを販売している会社です。ドイツ、アメリカにも研究施設を持ち、中国国内の工場は年間100,000台の製造キャパを持ちます。

主にBaiduが出資しており、同社が開発したAIを自動運転、車内アシスタントとして搭載するようです。またTencentも出資会社の一つです。

上場していないため我々が株を買うことはできませんが、"STAR Market"への上場を検討中という報道があります。これは昨年上海株式市場が昨年オープンしたテック株市場で、中国版Nasdaqと呼ばれています。

 

まとめ

NIO, Xpeng, Li autoの3社が既に米国市場に上場し、中国新興EVメーカーとしては抜きんでています。ただWM motorのような未上場メーカーが追撃してきますし、"新興"ではない国内メーカー(BYD,上海汽車等)や他先進国メーカーの競争力は強いです。

ライバルがあまりに多いこの業界で、今日紹介したメーカーは成長し続けることはできるのでしょうか。投資家としては3か月ごとの四半期決算に注目です。(筆者はNIO株所持)。