ブルーウェーブ
1/7に上院議員選挙が行われ、過半数を民主党がとったことで大統領、上院、下院が民主党コントロールとなり「ブルーウェーブ」となりました。
結果を受け株式市場では、バイデン・民主党のテーマとされてきた「環境」に関する銘柄が急騰しました。
「今年の投資テーマはクリーンエネルギーだ!」と煽る特集記事やインフルエンサーを多く見かけます。
環境銘柄は"買い"か
環境投資に関する法案が通りやすくなるのは間違いなさそうですが、本当にEV、水素燃料、太陽光などの環境銘柄は買いでしょうか?
個人的には利確どきだと思います。
数か月前からバイデン政権誕生への期待でこれらの銘柄の価格は上昇してきたわけですが、今回大統領も議会も民主党が獲りました。
逆に今後は「思ったほど法案がスルスル通らない」という失望の方が大きくなるのではないでしょうか。実際大きな予算案は過半数ではなく6割の賛成が必要な場合が多いようです。
例えば燃料電池銘柄のプラグパワー(PLUG)は2020年春ごろから上昇し、大統領選の結果を受け急上昇、今回のブルーウェーブ確定に韓国SKグループからの$1.5Bの投資のニュースが重なり1日で35%上昇しました。
思惑で買われていた銘柄に関するニュースが一通り出たであろう今が「事実売り」のタイミングなのではないでしょうか。
環境関連だけでなく、市場では巨額な財政支出への期待(=財政規律の乱れによる金利上昇の恐怖)がかなり高まっています。これらの思惑で買われてきた銘柄に乗るのはもう遅いというのが私の意見です。