ゲリーニョの米国株買い漁り

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コロナ渦で高級外車が値下がりする理由【ベンツが100万円】

   

前回、コロナ渦で値上がりしている国産中古スポーツカーの値上がりについて書きました。どうやら、ベンツを筆頭に高級外車市場は状況が違うようです。

 

 

高級外車の価格推移

代表的な高級外車の価格推移(2020/4~2021/4)を見てみます。データは車選びドットコムから引用しています。

ベンツCクラスとBMW3シリーズは流通量が多く、市場の状況見るには適していると考えられます。

メルセデスベンツCクラス(C200)

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BMW3シリーズ(320i)

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どちらも半年前あたりから値下がりが始まっています。特に3シリーズは15%以上下落しています。

   

より高い価格帯の車種も見てみます。ベンツSクラスとフェラーリ488です。

メルセデスベンツSクラス(S450)

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フェラーリ488GTB

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これら高価格帯の車種は、前2車種に比べて価格推移が安定しています。

 

値下がり理由は不景気

国産中古スポーツカー市場は流動性が低下により値上がりの循環が起きていると考えています。

高級外車に関してはもっと単純です。不景気だからです。零細・中小企業の経費で買われた車両が、資金繰りの悪化により現金化されたイメージです。

 

国産スポーツカーは個人の趣味で乗られますが、高級外車は法人の経費等で買われていることが多く、資産、税金対策としての性格が強いです。

そのため、コロナ渦で資金繰りが悪化する企業が増えた今、多くの台数が売りに出され、価格が下落していると思われます。

 

尚、フェラーリ488のようなスーパーカーは値下がりしていないことがグラフから分かりますが、こういった車は高級外車の中でも趣味性の高い車種であり、事業用資産として経費で買われるケースは少ないようです。

   

 

コロナ渦でスポーツカーが値上がりする理由

   

国産中古スポーツカーの値上がりが続いています。

 

以前から一部の中古車は値上がりが始まっていましたが、コロナ渦で加速したように見えます。理由を考察します。

 

価格推移

主な国産スポーツカーのここ1年の価格推移を見てみます(2020/4~2021/3,画像は車選びドットコムより)。

まずは86とフェアレディZ。Zは流通している歴代モデル全てを含んだ値です。

86

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フェアレディZ

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現在も生産中のモデルがある両車種ですが、2020年6月ごろから価格上昇が始まっています。

次は既に生産が終了している車種について見てみます。S2000とRX-8です。

S2000

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RX-8

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現行モデルのある前2車種と比べると、流通台数が少ないからか値動きが荒いですが、やはり値上がりしているのは変わりません。

   

値上がりは「市場の流動性」が原因

国産中古スポーツカーがコロナ渦で値上がりしている原因は市場の流動性が下がったことだと考えられます。

流動性の低い市場とは、売買参加者や流通商品数の減少により、売買の機会が減っている市場のことです。

 

一般的に流動性が下がっている市場では、販売価格と買取価格の差(スプレッド)が広がることが多いです。上のグラフからも、コロナの第3派が始まった11月頃から赤線と青線の差が大きくなる傾向が見て取れます。

 

売り手側は、販売価格よりも著しく安い値段で買い取られてしまう相場では車を売りたがらず、様子見をしてしまいます。それによりまた市場の流動性が下がるという循環が生まれてしまっているのです。

 

特に「国産スポーツカー」という存在自体が貴重さを増している昨今、売り手側は長期的に愛車が値上がりすると思っているため、市場が不安定なコロナ渦であえて愛車を手放そうとは考えにくいのかもしれません。

 

以上の理由により、国産スポーツカー市場というのは不景気で相場が上昇する特殊な市場なのです。

 

 

尚、高級外車市場などは状況が違います。国産スポーツカーよりも”資産”としての価値が重視され、流通量も多いため、流動性が安定しています。

実際、ベンツのCクラスセダンのようにコロナ渦で値下がりしている車種も散見されます。

   

【2021最新版】100万円で買える中古スポーツカーまとめ

   

前回50万円で買える中古スポーツカーをまとめたところ、継続的に読まれているので、今回は100万円verも記事にします。

running362.hatenablog.com

 

学生がバイト代で維持していくとなると、購入金額100万円あたりが現実的なラインでしょうか。

 

条件は以下の通りです。

・支払総額 ~100万円

・MT

・製造年 2000年~

・走行距離 ~15万km

 

では見ていきます。

 

フェアレディZ(Z33)

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wikipediaより

2002~2008販売。

日本を代表する大排気量クーペ。

2007/1のマイナーチェンジでエンジンがVQ35DEからVQ35HRに変更され、最大出力が280hpから313hpに向上しています。後期のほうが高回転寄りのセッティングになっており”最大出力”は高いですが、”最大トルク”はむしろ下がります。優劣というよりは好みの問題かも。100万円以内で狙うならマイチェン前のものがメインでしょう。

   

スカイラインクーペ(V35 350GT)

 

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wikipediaより

2003~2007販売

Z33前期と同じVQ35DEエンジンを積んでいます。主な違いは4人乗りな点とダサい点(主観)。相場はZ33より少し安い(同じ価格なら程度が多少良いかも)。

一世代後のV36は現行Z34にも搭載されているVQ37VHR(330hp)を搭載するなど魅力的ですが、100万円だとまだ厳しいです。

 

インプレッサWRX(GDA)

 

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wikipediaより

2000~2007販売。

水平対向エンジンEJ20とターボを積んだインプ。性能で選ぶなら50万円の回で紹介したレガシィのほうがオススメです。同じEJ20でもセッティングが違い、レガシィ2.0GTは280hpでこちらは250hpですから。”インプレッサ”にこだわり、かつ安いのがいい人はGDAでもいいかも。

280hpのインプレッサが欲しければSTIモデル(GDB)を買いましょう。こちらはガチの戦うインプですから性能も中古価格も別物です。

外見の変更を伴うマイナーチェンジが2回行われ、ライトの形が古い方から丸目・涙目・̝鷹目と呼ばれます。どれも100万円で射程圏内ですが、基本的には鷹目から選ぶのが無難かな?(一般的に後期型が故障が少ない傾向)。

   

スイフトスポーツ(ZC32S)

 

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wikipediaより

2011~2016販売。

今回紹介する中で最も新しく、状態の良い個体が多いであろうモデルです。1世代前のZC31Sは50万円回で紹介し、著者も乗ってますが調子良いです。

ZC31Sの欠点だった、5MTがクロスすぎて高速道路がキツイ問題(音と燃費的に)が、6MTとなって解決された点は大きいです。またエンジン型式は一緒なのですが、セッティング変更がされていて、トルク、出力、燃費共に若干改善しています。

 

ロードスター(NC)

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wikipediaより

 2005~2015

一世代前のNBを50万円回で紹介しました。NCはNBよりも車格が一回り大きくなり(3ナンバー -> 5ナンバー)、排気量も増えました(1.6L,1.8L -> 2.0L)。

サイズアップを性能向上としてポジティブに捉える人も、NBまでの身軽さが無くなったとネガティブに捉える人もいるようです。

身長186cmの著者からすると、NBは狭くて運転不能ですがNCだと大丈夫でした。車内空間にもゆとりができた点はすごく良いですね。いずれにせよロードスターは狭いので(特に足元)、試乗をおすすめします。

 

   

以上、100万円で買える中古スポーツカーでした。買った後の維持費も大事ですから、ご自分でもしっかり調べてくださいねー

50万円の時よりも選択肢が多く、網羅できていない車種もあるかと思います。ご意見ください。

 

ロードバイクでUberEats配達員はできるか【傾く】

 

配達100回達成

UberEatsの配達実績が半年以上かかって100回を超えたので体験を書きます。

下が著者の配達員としての評価です。

高評価と表示されていますが、日本の配達員の6割が95%以上を維持しているそうなので、良い評価とは言えませんね。

お客様から3件低評価を頂いており、そのうち2件は”商品が破損していた”というフィードバックが届き(心当たり有)、1件は理由が分かりません。

※お客様全員が評価してくれるわけではない点に注意。

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ロードバイクで配達できる?

配達には普段から移動に使っているロードバイクを使用しました。

問題とされるのは前傾姿勢でしょう。標準的なフォームではどうしても背中が45°くらいは傾きます。つまり背負っているウバッグの中の食品も45°になっています。

傾いても食品は無事なのか、上の評価を基にすると100件配達したら2,3件破損するという結果でした(破損商品を受け取ったお客様が全員低評価した前提)。

 

身勝手ですが、悪い評価の2件はどちらも自転車は関係ないと考えています。どちらも段差を一つ越えたら破損するだろうと想像できる脆い梱包でした。

   

対策 

とはいえ、開き直って食品を破損し続けるわけにはいきませんから対策を考えました。それは「破損しやすい商品の配達を拒否する」ことです。

 

マクドナルドのようなデリバリー用の梱包をしっかり施してくれるお店の商品は破損しませんが、デリバリーに向かない汁物等を密封性の低い容器に入れてしまうお店もあります。

 

バッグの中に緩衝材を入れる、なるべく傾けないなど、破損させない努力は各自するべきですが、確実な対策は配達拒否しかありません。

 

リクエストが届いた際に、梱包がしっかりしていそうなファストフード店のみ承諾するようにして、破損しやすい商品をそもそも配達しないようにするのです。

 

それでも破損した場合は、お客様にお渡しせず、配達途中でキャンセルすることも可能です。私の場合はどちらも玄関先で気づいたので、謝罪してお渡ししました。

「客からの低評価」と「運営からのキャンセルフラグ」のどちらがマシなのかは分かりませんが、選択肢を多く知ってて損はないでしょう。

 

まとめとして、ロードバイクでの配達は問題無し、乗り物関係なく破損しやすそうな商品の配達は避けるべきというのが私の考えです。

   

【FIA公認】モータースポーツ用バラクラバまとめ

モータースポーツ愛好家の皆さんこんにちは。

 

ヘルメットの中にバラクラバ(フェイスマスク)しますよね。バイク乗りの方はしない方が多い気がしますが、フルフェイスを被るならあった方が快適だし清潔です。

 

特にレースに出場する場合はFIAの認証が必要なことが多いですが、認証がつくと値段が高くなりますし、選ぶのが難しいと思います。

今回はほとんどの公式戦への出場が可能になる「FIA8856-2000」を取得しているバラクラバをいくつか紹介します。

 

 

価格で選ぶ

monocolle MARINA M1

monocolle MARINA M1 バラクラバ フェイスマスク ホワイト FIA8866-2000 (R50-030)

価格:4,290円
(2020/10/30 13:22時点)

 

FIA認証がついてる商品で最安はおそらくこれです。

MARINA racewearはスペインの新興ブランドで、すでに日本でもスーパーGTのチームに供給しており、トッププロの世界で認められています。

とにかく安いのが欲しい方はまずこれを試してみてはいかがでしょう。

 

SPARCO GUARD RW-3

SPARCO スパルコ フェイスマスク GUARD RW-3 BALACLAVA FIA公認 4輪 走行会 バラクラバ【店頭受取対応商品】

価格:5,500円
(2020/10/30 13:26時点)

 

有名ブランドの中ではこれが最安だと思われます。

スパルコはレーシングウェア市場で最も名の知れたブランドの一つです。そのエントリーモデルがGUARD RW-3です。

素材はメタアラミドが使われており、これはとても肌触りが柔らかく、快適性の面で前述のMARINA M1に勝ると思います。

 

機能で選ぶ

adidas TechFit Balaclava 

adidas アディダス フェイスマスク TECH-FIT ホワイト NOMEX BALACLAVA 1ホール FIA8856-2000公認 (F93232)

価格:8,800円
(2020/10/30 15:34時点)

若干値段が張りますが、機能が強まっているのがアディダスのバラクラバです。筆者も愛用しています。

素材はノーメックスというアラミド系のものなのですが、縫製にこだわりがあり、立体的な形状が特徴です。

発汗箇所を考慮した形状により、汗を素早く吸収・放出します。また適度に着圧することで筋肉疲労を軽減します。実際着用すると、頭から首までしっかりフィットして、体の一部になる感覚です。

目・鼻の開口部の縫製も丈夫で、繰り返し使用しても伸びてダルダルになりません。

 

 

まとめ

最安なら MARINA M1

有名ブランドなら SPARCO GUARD RW-3

機能性なら adidas TechFit Balaclava

以上の3点を紹介しましたが、おすすめはadidas TechFit Balaclavaです。最安帯のものに比べると若干値段が高いですが、フィット感が段違いです。ヘルメットが緩く感じるほどでした。

adidas motorsportは2017年のフェルナンドアロンソ以降F1ドライバーへの供給がなく、モータースポーツ界でのプレゼンスが大きくないように見えますが、世界的なスポーツブランドなだけあって機能性が抜群です。試してみてください。

尚、感想にはすべて「筆者の頭では」がつきます。ご了承ください。

中国新興EVメーカーまとめ(NIO, Xpeng, LI, WM)

 

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NIO EC6 公式twitterより。

こんにちは。

 

株式市場でも新車市場でも「EV」のプレゼンスが大きくなっています。

特にテスラは時価総額でトヨタを抜き、最も価値ある自動車会社となりました。

 

今回はテスラに追従する、新興EVメーカーの動向に注目したいと思います。特に中国には巨大な国内市場と優遇政策をバックに急成長を遂げている企業がいくつもあります。

 

中国の新興EVメーカーの中でも勢いのある4社をまとめました。

NIO(蔚来汽車)

 

今回紹介するメーカーで最も売れています。8月は3965台納車し、昨年同月比で倍です。

専用ステーションの設置が中国内で進んでおり、バッテリー交換が数分で行われるのが特徴です。バッテリー・電力を定額性で提供するBaaS(Battery as a Service)をリリースし、話題を呼びました。

 2019年9月にNYSEにIPO。先日8/7の決算発表で赤字ではあったもののコンセンサス予想をビートし、株価も新高値を記録してノっています。

またNIOはTencentからの出資を多く受けています。BAT(Baidu, Alibaba, Tencent)はそれぞれ新興EVに積極投資しています。

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Xpeng(小鵬汽車)

NVIDIAのAIを搭載し、自動運転技術を強みにしているメーカーです。

こちらも8/27にNasdaqにIPOしました。Alibabaが出資していますが、今年に入ってXiaomiも戦略投資家として迎え入れました。国内外に強力なパートナーがいる点は魅力です。

Li auto(理想汽車)

Li autoの車両は発電機としてエンジンを搭載した、ハイブリッドカーの一種です。

2020第一四半期の売上総利益964万ドルで今回唯一の売上黒字企業であり、CEOはコストに関して「変態的に厳しい方針」をとっていると述べているそう。財務の健全性は魅力ですが、積極的な資金投入が必要な新興メーカーにとっては現時点での財務状況はあまり重要じゃないかもしれません。

主な出資者はバイトダンスと美団で、Nasdaqに7/30にIPOしています。

WM motors(威馬汽車)

 "Weltmeister"というドイツ語のブランドで2018年からEVを販売している会社です。ドイツ、アメリカにも研究施設を持ち、中国国内の工場は年間100,000台の製造キャパを持ちます。

主にBaiduが出資しており、同社が開発したAIを自動運転、車内アシスタントとして搭載するようです。またTencentも出資会社の一つです。

上場していないため我々が株を買うことはできませんが、"STAR Market"への上場を検討中という報道があります。これは昨年上海株式市場が昨年オープンしたテック株市場で、中国版Nasdaqと呼ばれています。

 

まとめ

NIO, Xpeng, Li autoの3社が既に米国市場に上場し、中国新興EVメーカーとしては抜きんでています。ただWM motorのような未上場メーカーが追撃してきますし、"新興"ではない国内メーカー(BYD,上海汽車等)や他先進国メーカーの競争力は強いです。

ライバルがあまりに多いこの業界で、今日紹介したメーカーは成長し続けることはできるのでしょうか。投資家としては3か月ごとの四半期決算に注目です。(筆者はNIO株所持)。

 

 

 

Indy500 佐藤琢磨が2勝目!

 

こんにちは。

 

凄いものを見ている今! から3年たち、また佐藤琢磨がやりました。

Indy500で2勝以上したドライバーは100年以上の歴史で20人しかいません。現役ではモントーヤ2勝とカストロネベス3勝の2人だけ。

 

自己最高の3番手からスタートし、常に5番手以内をキープしていました。

序盤からスコット・ディクソンがトップに立ち、後続との差を広げるシチュエーションが多くありましたが、イエローフラッグのタイミングをうまく利用し、残り15周でトップに立ち、イエローフラッグでのレース終了まで守りました。

 

途中ピットレーンでアレキサンダー・ロッシのアンセーフリリースによる接触もありましたが、マシンへの影響は少なかったようです。

 

また、ギア比の影響からか、イエローからのリスタート時に加速の悪さが目立ちましたが、逆にレーシングスピードではストレートが伸びるセッティングだったようで、終盤のディクソンとのバトルでは有利に働いたようです。

 

個人的には、2017年の初優勝の際は何が起きたのか分からない感じでしたが、今回はより喜びを噛みしめることが出来ています。

 

佐藤琢磨選手、感動をありがとう!