今日はWeb面接のコツについてお話します。
著者は21卒の就活生として10社ほどのWeb面接を体験し、そのほとんどから内定を頂き、結局外資メーカーの事務職に就職を決めました。
コロナ渦を味方につけてリモート就活を上手く乗り切りましたので(自分で言うな)、就活生がWeb面接に関して疑問に思うであろう点をピックアップして体験談を記します。
PC
Web面接に使う機材はPC(ノートPC可)がオススメです。
スマホ・タブレットだと、画面をタッチする度にカメラが揺れます。PCを安定した場所に置いておけば操作しても揺れませんし、操作している事が面接官にバレません(重要)。
ノートPCの固定には以下のスタンドを使いました。角度を変えることでカメラの高さを自由に調節できますし、トラックパッドやキーボードをカメラの画角から消せます。
カメラ
カメラは目線の高さ。これが一番大事です。カメラの位置が低いとあなたが面接官を見下ろすようで失礼ですし、高すぎてもヤッホーみたいで変です(語彙力)。
明るさも大事です。逆光は論外ですが、顔に光が当たりすぎているのもおかしいですね。カーテン等で自然光を適切な明るさに調節するのが一番自然に見えます。
自然光が無理なら白熱電球かLED照明。蛍光灯はフリッカーと呼ばれるシマシマが写る可能性が高いので、事前にチェックしてください。
服装
私服と明記されていない限りスーツです。
「下半身は写らないからスーツじゃなくて良いよね」という人がいますが、一応着ておくべきでしょう。
私自身、Web面接を何社も受けて慣れてきたころ、下半身スウェットで臨んだことがありますが、後から思えば”気のゆるみ”の表れだったと思います。実際、その日の面接はなんか上手くいかず落ちました。
「下はスウェットでいいや」と思う日があったら、あなたは気づかぬうちに面接をナメはじめているのかもしれません。一度気を引き締めなおしましょう。
背景
背景は壁、ドアなど、情報量をなるべく少なくするのが基本です。窓が写りこむならカーテンを完全に閉めましょう。昼間ですと逆光になりあなたの顔が暗く見えます。
余裕のある人は自分を表すアイテムをあえて写りこませるのも面白いかもしれません。ユニフォームやラケットを壁に掛けて体育会感を出すとか、西洋風の家具や地球儀を映してグローバリズムをアピールするとか。自分のイメージを視覚的に植え付けることが出来ますし、そこから会話が広がるかもしれません。
Zoomの機能で合成背景がありますが、なるべく避けるべきというのが個人的な意見です。どうしても顔の輪郭が不自然になりますし、価値観古めのオジサン面接官に”遊んでる”と思われる可能性も無くはないので。
カンペ
「カンペは用意しておけ」。これが今回一番伝えたいことです。
冒頭に5分プレゼンがあるなら、その内容をまとめて画面上に表示させます。志望動機やガクチカ等、定番の質問への回答、またそれらを一段階掘り下げたような回答も用意しておきます。
カンペがあることで心に余裕ができます。頭が真っ白になって用意していたものと違う変な回答をしてしまい、後悔することもなくなります。
ただし、カンペに気を取られ過ぎて棒読みになるのは最悪です。一字一句読み上げるのではなく、キーワードのみ書き出すなどして、あくまで自分の言葉で伝えることを忘れずに。
また、カンペの内容はじっくり自分で考えましょう。学生生活での経験から自分の「できる」や「やりたい」をまとめ、その延長線にどんな業界、企業にたどり着いたのか。
その思考のプロセスをしっかり言語化すれば、ガクチカも志望動機も筋の通った唯一無二のものになるはずです。カンペはそれらを自信を持って伝えるためのツールなのです。
なお、カンニングがバレる原因はおそらく目線でしょう。それについては次節で解説します。
目線
カメラを見て話せという人が多いでしょうが、しかし私の提案するカンペWeb面接では「目線は常にカンペ」が基本です。
常にPC画面に表示したカンペに向かって笑顔で話していれば、面接官はあなたが画面上の面接官を見て話しているのだと思うでしょう。
一番悪いのはキョロキョロすることです。自信が無さそうに見えますし、カンペをチラ見しているのがバレバレです。
従って、PC画面上のWebカメラに近いエリアにカンペを表示し、笑顔で凝視する方法が最適だと考えます。
まとめ
私が就活を終えてWeb面接についてアドバイスできることは以上です。冒頭で言った通り21卒の就活体験談であり、社会人、面接官目線でのアドバイスではない点、ご理解下さい。
いずれにせよ最も大事なのは自分の言葉で自信を持って話すことです。自分の「できる」「やりたい」を軸に会社を選べば、自然と説得力のある志望理由やガクチカが思い浮かぶはずです。
カンペはそういった本音を、Web面接という特殊な、緊張する場面で、適切に相手に伝えるための補助です。
今頃22卒の学生は就活真っ只中でしょう。楽しんでください。